マイホームを考えたとき、多くの人が直面するのが「住宅ローン審査」の壁です。
「返済比率が高くて不安…」
「転職したばかりで勤続年数が短い…」
「過去の延滞が影響してしまうかも…」
こうした理由から審査に落ちるケースは珍しくなく、しかも銀行ごとに基準が異なるため対策が難しいと感じる方も多いでしょう。
この記事では2025年の最新動向を踏まえ、事前審査・本審査のポイントや基準への向き合い方を整理。
さらに収入合算やペアローンの活用、信用情報の整え方、複数行申込の注意点など、再挑戦で通過を目指す具体策をわかりやすく紹介します。
審査への不安を安心に変えるヒントを、一緒に見ていきましょう。
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住宅ローン審査に落ちる主な理由

収入や返済負担率が基準を超えている場合
住宅ローン審査で最も重視されるのが「返済負担率」です。これは年収に占める年間返済額の割合を指し、多くの銀行では400万円未満の場合30%、400万円以上の場合35%を上限としています。
例えば年収400万円の場合、年間の返済額が120万円を超えると、基準を超えると判断され審査落ちの要因になりやすいです。
収入に対して借入希望額が大きすぎると、この基準をクリアできません。
勤続年数や雇用形態が安定していない場合
住宅ローンは長期にわたる返済を前提とするため、金融機関は「安定した収入の継続性」を重視します。勤続年数が短い、転職直後、非正規雇用などは「将来の返済に不安がある」と見られる可能性が高くなります。
特に勤続1年未満の場合は審査に落ちやすいため、再挑戦する際には申込タイミングの見直しも重要です。
信用情報に延滞や多重債務がある場合
過去にクレジットカードや自動車ローンの延滞があると、信用情報機関に履歴が残ります。金融機関は申込者の信用情報を照会し、延滞や債務整理歴があると「返済リスクが高い」と判断します。
特に直近の延滞はマイナス影響が大きく、数年間は記録が残るため注意が必要です。
借入金額や物件評価が合わない場合
住宅ローンは、新築・中古を問わず物件の担保価値を評価対象とします。購入希望額が評価額を大きく上回る場合は「融資額が担保を超える」と判断され、審査落ちの要因になることがあります。
特に新築マンションや建売住宅でも、立地や将来の資産性によって評価が抑えられるケースは少なくありません。また、収入や資産に比べて借入金額が過大な場合も同様です。
団体信用生命保険に加入できない場合
ほとんどの住宅ローンは団体信用生命保険(団信)の加入が必須です。健康状態の告知内容によっては加入が認められず、その結果として審査が否決されるケースがあります。
最近では持病のある方でも加入できる「ワイド団信」も増えていますが、金利上乗せが発生する点には注意が必要です。
住宅ローン審査落ちを防ぐための具体的な対策
返済負担率を下げるための工夫
返済負担率を抑えるためには以下の工夫が効果的です。
- 借入額を減らす(頭金を増やす)
- 返済期間を延ばし、月々の返済額を下げる
こうした方法を組み合わせることで、年収に対して安全な範囲に収められる可能性が高まります。
収入合算やペアローンを活用する方法
住宅ローン審査に落ちた後でも、借入額を増やす工夫として「収入合算」と「ペアローン」があります。どちらも家族の収入を合わせる方法ですが、仕組みや控除の扱いが異なります。
まずは両者の違いを整理した表をご覧ください。
| 項目 | 収入合算 | ペアローン |
| 借入契約者 | 主債務者+合算者(連帯保証人) | 夫婦など2人がそれぞれ契約者 |
| 借入額の計算 | 主債務者と合算者の収入を合計して審査 | 双方の収入を元に個別に審査、合計で借入可能額を拡大 |
| 住宅ローン控除 | 主債務者のみ適用 | それぞれの契約者が適用可能 |
| 返済義務 | 主債務者が中心。合算者は保証や一部債務者扱い | 両者が独立して返済義務を負う |
| メリット | 収入が少ない人でも借入額を増やせる | 控除が2人に適用でき、税制上の優遇を受けることができる |
| デメリット | 控除は1人分のみ、合算者のリスクも高い | 2人分の契約・手数料が必要、離婚や死亡時のリスク増 |
収入合算は、夫婦や親子の収入を合算して1本のローン契約を組む方法です。借入額を増やせるメリットがありますが、住宅ローン控除は連帯保証型の場合、主債務者のみの適用に限られます。
一方でペアローンは、夫婦など2人がそれぞれ契約者となり、双方が住宅ローン控除を受けられる仕組みです。メリットがある反面、2人分の契約・返済義務を負うリスクが伴います。
信用情報を改善するための取り組み
延滞や多重債務がある場合、まずは既存の借入整理が必要です。クレジットカードを整理し、不要なローンを完済すれば、信用情報が改善される可能性があります。
信用情報は本人が確認できるため、事前にチェックしておくと次回申込みの目安になります。
勤務先や勤続年数に不安がある時の対応
勤続年数が短い場合は、最低1年以上勤務してから申し込むのが望ましいです。また個人事業主の場合は、直近3年分の確定申告書を揃えると信頼性が高まります。
安定した収入を証明できる資料を準備することが有効です。
団信に加入できない場合の代替手段
健康上の理由で団信に加入できない場合は「ワイド団信」や「フラット35」のように団信加入を必須としない商品を検討できます。
金利の条件が変わる場合もあるため、複数の商品を比較することが重要です。
複数金融機関へ申し込む際の注意点
一度に多くの金融機関へ申し込むと「資金繰りに困っている」と判断されることがあります。申し込みは2〜3社程度に絞り、短期間に集中して行うことがポイントです。
住宅ローン審査落ち後に相談すべき専門家と相談先

不動産会社や住宅会社のローン担当の役割
金融機関との交渉に慣れている担当者は、必要書類の整備や金融機関の選定をサポートします。自己判断で悩むより、経験者に相談することで解決が早まります。
大手銀行以外の選択肢(信用金庫・ネット銀行など)
銀行ごとに審査基準は異なります。大手銀行では難しくても、信用金庫やネット銀行では通過する場合もあります。金利や条件を比較し、自分に合った機関を見つけることが大切です。
ムツミ不動産のようなサポート実績ある会社に相談する
地域に根ざした不動産会社は、地元金融機関との強いネットワークを持っています。ムツミ不動産では、シングルマザーや個人事業主など難しいケースでも通過実績があり、安心して任せられる点が強みです。
住宅ローン審査に不安がある方は、一人で抱え込まずにまずはご相談ください。
専門スタッフが状況を丁寧に確認し、最適な解決策をご提案いたします。
住宅ローン審査落ちから再挑戦して通った成功事例
これから紹介する事例は、実務で扱った複数の相談ケースを基に、個人が特定されないよう匿名化・統合・再編集したケーススタディです。具体的な数値や時期は一部調整しており、特定の金融機関・商品・審査方針を示すものではありません。
シングルマザーのAさんの場合
シングルマザーのAさんは、年収が約300万円と限られていたため、初めての住宅ローン申込では希望額が大きすぎて否決されました。
そこでご両親と収入を合算し、借入額を現実的な水準まで調整しました。家計に無理のない返済計画を立て直したことで、2回目の申込では審査を通過し、念願のマイホームを手にすることができました。
シングルマザーの家購入に関しては、制度や資金計画の工夫が重要です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください [シングルマザーの家購入ガイド|失敗しないための資金計画と制度活用法]
個人事業主のBさんの場合
個人事業主のBさんは、開業からまだ3年目で、経費を多く計上していたため所得が低く見られ、最初の審査では否決されました。
そこで青色申告を活用し、利益を明確に示せるよう帳簿を整備しました。3期分の安定した収支を証明する書類を提出した結果、再挑戦の審査で承認されました。
個人事業主が住宅ローンを組む際は、確定申告の工夫が大きなポイントとなります。
さらに詳しく解説した記事はこちらをご覧ください [個人事業主でも住宅ローンが組める!確定申告を活かした審査対策のポイントを解説]
まとめ|住宅ローン審査に落ちた後の次の一歩を考えよう
住宅ローン審査に落ちても、それは終わりではありません。理由を正しく理解し、返済負担率の調整や信用情報の改善、ペアローンの活用など適切な対策を取れば、再挑戦で通過する可能性は十分にあります。
大切なのは一人で悩まず、専門家に相談して解決の道を探ることです。ムツミ不動産ではローン審査の通過支援に数多くの実績があり、安心してご相談いただけます。
住宅ローン審査に不安がある方は、ムツミ不動産へお気軽にご相談ください。
ローン審査から家づくりまで専門スタッフが状況を丁寧に対応いたします。
