自営業で住宅ローンを検討しているものの、確定申告の所得や経費が審査にどう影響するのか不安ではありませんか?
- 売上はあるのに、所得が低く見える
- 確定申告書のどこを確認されるか分からない
- 事前審査前に必要な書類を知りたい
自営業者の住宅ローン審査では、会社員とは収入の確認方法が異なります。売上だけでなく、確定申告書に記載された所得や経費、複数年の推移が確認されます。売上が多くても、経費を差し引いた所得が低ければ、借入希望額の調整が必要になることがあります。事前審査前に、確定申告書の見る箇所と必要書類を整理しましょう。
この記事では、審査前に見る数字と必要書類、借入状況の整理方法を解説します。親が営む法人や個人事業に勤務する方が注意したい書類や、住宅ローン控除の確定申告についても紹介します。準備すべき内容を把握し、無理のない資金計画を考えるためにお役立てください。

自営業の住宅ローン審査では確定申告書が重視される

自営業でも住宅ローンを利用できる
自営業や個人事業主であることだけを理由に、住宅ローンを利用できないわけではありません。
審査では、申告された所得や納税状況、ほかの借入などをもとに、返済を続けられるかが判断されます。確認する項目や基準は金融機関、住宅ローン商品によって異なります。
審査結果は一人ひとり異なります。所得が低い年や赤字の年がある場合も、まず書類を確認してから相談することをおすすめします。
会社員とは収入を証明する書類が異なる
会社員は源泉徴収票などで給与収入を確認されるのが一般的です。
一方、自営業者は確定申告書に加え、青色申告決算書または収支内訳書などで、売上と経費、所得を確認されます。フラット35でも、給与所得のみではない方には、納税証明書と確定申告書の写しなどが共通の必要書類として案内されています。
親が営む法人や個人事業に勤務している方は、給与所得者でも自営業者に準じた書類を求められる場合があります。源泉徴収票だけでなく、勤務先の決算書や確定申告書などが必要になる可能性もあるため、事前に確認しましょう。
複数年の所得の推移も確認する
金融機関によっては、複数年分の確定申告書を提出し、所得の推移を確認します。
事業が継続しているか、所得が大きく下がった理由を説明できるかも確認されます。
設備投資や一時的な休業で所得が下がった場合は、事実を示せる資料を整理します。ただし、補足資料を出せば必ず評価されるわけではありません。必要な年度や資料は申込先に確認してください。
自営業の住宅ローン審査で確認したい所得と経費の考え方
売上ではなく所得金額を見る
確定申告書を見るときは、売上だけで借入額を判断しないようにしましょう。
自営業者の所得は、原則として売上などの収入から必要経費を差し引いて計算します。確定申告書第一表では、収入金額等と所得金額等が別に記載されています。
審査前には、事業の収入金額だけでなく、所得金額を確認しましょう。青色申告決算書や収支内訳書に記載した売上、経費、所得と整合しているかも見直します。

経費が多い場合は借入希望額とのバランスを見る
事業に必要な経費は正しく計上します。
ただし、経費を差し引いた後の所得が低くなると、希望する借入額に対して返済負担が大きいと判断される可能性があります。節税と住宅購入は切り離さず、購入時期や希望額を含めて整理しましょう。
審査を目的に正当な経費を外したり、実態と異なる所得を申告したりしてはいけません。申告内容は税理士または税務署へ確認してください。
所得の減少や赤字は理由と資料を整理する
所得が前年より減っている場合や赤字申告の年がある場合は、理由を事実に沿って整理します。
設備の購入や休業など、一時的な事情が数字に影響することもあります。支出の内容や現在の事業状況が分かる資料を準備します。

所得の低さや赤字を隠して申し込むのではなく、事前に状況を整理してから相談しましょう。ムツミ不動産では、書類確認などの準備段階から住宅ローンの相談を受け付けています。
自営業が事前審査前に準備する必要書類
所得と納税を確認する書類をそろえる
自営業者が用意する主な書類は次のとおりです。
| 書類 | 主な確認内容 |
|---|---|
| 確定申告書の控え | 収入と所得の金額 |
| 青色申告決算書または収支内訳書 | 売上と経費の内訳 |
| 納税証明書 | 所得金額や納税状況 |
| 課税証明書 | 住民税の課税所得など |
必要な年数は金融機関によって異なります。フラット35では、借入申込年の前年と前々年の公的収入証明書が案内されていますが、ほかの商品では提出範囲が異なる場合があります。
電子申告の受付結果も保管しておきましょう。
事業用と個人用の借入を整理する
住宅ローンでは、住宅の借入だけでなく、現在返済しているローンも確認されます。
- 事業資金の借入
- 自動車ローン
- カードローンやリボ払い
借入先、残高、毎月の返済額を一覧にします。事業用だから関係しないと自己判断せず、求められた内容を正確に記載してください。

土地と建物を含めた資金計画を作る
事前審査では、所得証明だけでなく、購入する土地や建物に関する資料を求められることがあります。
物件資料や見積書、資金計画書を準備し、借入希望額の根拠を明確にします。自己資金と事業の運転資金も分けて考えましょう。
返済プランは年収の25〜35%以内をひとつの目安とし、生活費と事業資金を差し引いても返済を続けられるか確認します。実際の審査基準や適切な返済額は、金融機関や家族構成によって異なります。
住宅ローン控除の確定申告は審査と分けて考える
住宅ローン控除は購入後の税負担に関する制度
住宅ローンの審査と住宅ローン控除は、別の手続きです。
住宅ローン審査は、金融機関が借入の可否を判断します。住宅ローン控除は、住宅を取得して一定の要件を満たした方が、所得税の税額控除を受ける制度です。
令和8年中に入居した場合も、一定の要件を満たせば住宅借入金等特別控除の対象になります。控除額や期間は住宅の種類などで異なるため、契約前に最新の条件を確認してください。
自営業者は事業所得と合わせて申告する
住宅ローン控除を初めて受ける年は、必要書類を確定申告書に添付して提出します。国税庁は、初年度に確定申告が必要であることを案内しています。
自営業者は毎年行う事業所得の確定申告と合わせて、住宅ローン控除の手続きを行います。
自宅の一部を事務所として使う場合や、共有名義で購入する場合は、控除対象の考え方が複雑になることがあります。適用条件や計算は、税務署または税理士へ確認しましょう。
審査前と購入後で必要書類を分ける
審査前に準備する確定申告書は、所得や返済能力を示すための書類です。
購入後に住宅ローン控除を申告する際は、年末残高に関する書類や住宅の取得を確認する資料などを準備します。
目的が異なるため、審査用と控除用に分けて整理しましょう。
まとめ|確定申告書を整理して事前審査前に相談する
自営業の住宅ローン審査では、売上の大きさだけでなく、確定申告書の所得や経費、複数年の推移が確認されます。所得が低い年や赤字申告がある場合も、理由と資料を整理することが大切です。
確定申告書や納税証明書に加え、現在の借入と購入予算もまとめておきましょう。親が営む法人や個人事業に勤務する方は、給与所得者でも追加書類を求められる場合があります。
事前審査を急ぐ前に、必要書類と無理のない返済計画を確認しておくことが、住宅購入への現実的な第一歩になります。
自営業者の住宅ローンは、土地探しや建物予算と合わせて考えておきましょう。ムツミ不動産では、南大阪・岸和田で、書類準備から土地探し、家づくりまで一括して相談を受け付けています。
参考情報
- 国税庁「マイホームを持ったとき」
- 住宅金融支援機構「フラット35 融資手続・必要書類」

